白い狼に逢った話-過去の不思議体験-

自分にはいわゆる霊感はないと思います。現在は何か人ならざる何かが視えたり、聴こえたりということはありません。

心霊体験もありません。ごく平凡な、ふつうに肉体の目と耳で感じるものの世界に生きています。

ただ、十代のときに一度、はっきりと不思議な体験をしました。

そのことを書いてみます。

あの時期

中学生くらいだったでしょうか。詳しい時期は忘れてしまいました。

その頃何をしていたかというと、今と変わらずファンタジーが好きでゲームが好きで、空想して遊ぶのが好きでした。

当時は少女向けの雑誌「マイバースデイ」をよく読んでいました。

おまじない、ジンクス、魔女っこ……これらのキーワードにピンときた方もいるでしょう。

いまのスピリチュアルの先がけにもなるのでしょうか。少女の心をくすぐりまくる内容の特集をよくやっていました。

あの時は、ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ氏や、ムーンプリンセス・妃弥子氏、鏡リュウジ氏などが、「不思議な世界」へのナビゲーターとして活躍していました。鏡リュウジ氏は現在でも精力的に占星術やスピリチュアル関連の本を出版されていますね。

小学生の時におこづかいを貯めて買った、「魔女っこ入門」「おまじない大百科」という本を擦り切れるまで大事に大事に読み、わたしは将来魔女になりたい!と憧れを募らせていたものです。

ムーンプリンセス・妃弥子氏監修、笠井あゆみ氏が描いたタロットカードも買ったなあ。

笠井あゆみさんの絵柄はとても好きです。現在はBL作品の方がよっぽど有名かもしれませんが、そう、タロットカードも描いてたんですよ。占い用に使うより見て楽しんでいました。

……脱線しましたね。

そう、「おまじない大百科」だったかな?に、たしか「左手の小指のマッサージをすると、霊感を育てられる」というような記述があったんだと思うんです。

不思議な能力に目を輝かせる少女のわたしは、毎日お風呂につかりながら、マッサージしていました。魔女っこトレーニングもしていましたね。

今思い出すと、恥ずかしくもあり、甘酸っぱい懐かしさもあり……

鈴の音と、白い狼

ある日のこと、学校から帰り、夕食までの時間に、自室のベッドでごろごろしていたとき。

鈴のような、でも鈴よりもう少し硬めのの音が聴こえました。リン、シャン、リン、シャン、というような音です。

今だったら、「錫杖の音にも近い気がする」と例えるでしょう。当時はまだ、そういう音が聞こえて鈴以外を思い浮かべることはできませんでした。

シャラリン、シャラリン、と澄んだ音が規則正しく響いて、それは近くにも遠くにも感じられるような、不思議な感覚でした。

わたしは広げていた本を読むのをやめて、無心で、綺麗な音を聴いていました。

距離はよくわからないけど、音が通り過ぎていく、と感じたそのときに、私はベッドから立ち上がって、部屋を出ました。

何を考えていたんでしょうね。何も考えてなかったんだと思うんですが、直感の行動でしょうか。

当時私の部屋は、玄関の脇でした。その部屋の前の廊下、玄関から上がったところに、純白の狼がいたのです。

大きさは、もののけ姫に出てくる山犬より少し小さいくらい。伏せて、頭だけ上げた状態で。

そうそう、ちょうどこんな体勢でした

尊いものを尊いもので例える失礼さ……すみません。

とにかくそんな、一般家屋内にいるはずのないものを目にしたティーン真っ盛りのわたし。もちろん驚きましたとも。

部屋の扉を開けた状態で、声も出さず、大きな白狼と視線が合ったまま、固まっていました。

5秒にも満たないわずかな時間だったはずです。はたと瞬きをして、次に目を開けたときには、すでに白狼はいなくなっていました。

わたしの反応

それからわたしは、台所で夕食を作っている母親に報告しに行きました。

今そこに、玄関のとこに、大きな白い狼がいたよ、と。その前に鈴の音みたいなのもたくさん聞こえたよ、とも。

母は少し驚いた様子でしたが、馬鹿にしたり、嘘だと決めつけることもありませんでした。

母の親族にも不思議な体験をする人がいたので、そういうこともあるさ、と受け止められたようです。

わたしはわたしでびっくりしたはずなのに、割と淡々としていました。

その時おまじないだの魔女っこだのにはまっていたにも関わらず、です。

今思えば、やった!霊能力開発できたんじゃない!?と興奮するような場面だったかもしれないのですが。

特にはしゃぐことなく、何回か頭の中でイメージを反芻しながら「あれはなんだったんだろうなー」と、思う程度でした。

それ以降は不思議体験に遭遇することもなく、白狼のことは当時の中で、ただぽっかりと異質な思い出になっています。

それぞれが象徴するもの

さて、今になって文章にしたら改めて疑問に感じたので、白狼と鈴の音が象徴するものを調べてみました。

ただ、偶然の出来事にあまり大きな意味を見出そうとするのも危険です。

特に今では霊能力開発などもしていないし、のめりこむ予定もないので、さらりと述べるにとどめましょう。

白狼

白い動物は神の使いとされることが多く、狼も例外ではないそうです。

夢占いでは白い狼が出てくると吉兆といいますが、私は立ったまま夢を見ていたのか…?いやいや。

仮に夢として、その後大きな幸運があったかというと?

覚えてないということは、そういうことでしょう。

鈴の音

鈴の音や錫杖の音は霊的なものが通るときの音だとか?神具としての鈴は魔除けの意味合いを持つとのこと。

ただ当時のシーンを思い出すと、音が近づいてきたと思って部屋を出たら、まさにそこに白狼がいたのですから、白狼の足音あるいは白狼が出していた音と考えるのが自然です。

部屋の前まで来て休憩していたんだろうか。

自分にとって、狼の存在

自分の住んでいる地域には狼はいません。だから、本やテレビでしか見たことがありませんでした。

小学生のときに読んだ「シートン動物記」の中の、狼王ロボのイメージが、当時は一番強かったと思います。

気高く勇敢な狼王。怖くもありましたが、その生き様に感動しました。

わたしが出逢った白狼はそのイメージにたがわず、また、尊い雰囲気をまとっていました。

うん、あれは簡単に茶化していいものではなかったような気がします。

いま知りましたが、白狼は日本武尊(やまとたけるのみこと)の眷属でもあるそうです。

名を「大口真神(おおくちのまかみ)」といい、埼玉県・三峰神社や東京都・武蔵御嶽神社などで祀られているといいます。

む。三峰神社……?

そこはわたしが行きたいと思っていた場所。

スピリチュアルなエッセイマンガ「ねねさんのスピ生活」で著者ねねさんが訪れた神社であり、関東屈指のパワースポットとして雑誌やメディアにも登場しまくっています。

三峰神社の写真を見て、たしかに「ここに行きたい」と思った覚えがあります。無礼にも、大口真神である白狼が御祭神だったことは失念していました。

「呼ばれないと行けない」などと聞きますが……どういうことでしょうね。行けば行けるんじゃないんですかね。よくわかりません。

まとめのようなもの

わたしが視た白狼は、どこかへ行く途中だったのでしょうか。

当時のわたしは多感な思春期であり、センサーが敏感になっていたのかもしれませんね。小指マッサージしてたし、魔女っこトレーニングもしてたし。

白狼側からしたら、「あっ、こやつ、わしが視えておるわ」と思って、次の瞬間には姿を消してしまったのかもしれない。チャンネルを替えたみたいに。

なーんて考えるのは楽しいです。

当時も今も、わたしにとって狼は、不思議で、ちょっと怖くて、でも憧れるような……そんな存在です。

三峰神社、行ってみたいな。

……??

書いていてさらに思い出しました。わたしはこれ以降にもちょっとした不思議体験をしている。

せっかくだし、また別の機会にそのお話も書いてみることにします。

あ、当サイトでの「ファンタジーカテゴリ」についてはこちらの記事でご理解いただけるとありがたいです。

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