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自分が自分のままで生きるために、まずやった効果絶大なこと

20年前、30年前、40年前に比べて、人は豊かになったのでしょうか。
経済的には、全体的には豊かになったのかもしれません。
年配の方々からは、テレビや洗濯機、冷蔵庫のなかった時代の話をうかがいます。

現在はそれらどころか、車も持っていて当たり前(交通インフラが整っている都会は別の意味で除く)、パソコンかスマホ、タブレット、あるいはすべて持っている人もいるでしょう。それにゲーム機。
私もゲーム大好きです。RPGスキーです。
エアコンもドライヤーも食洗器も……家電の種類は山と増え、電力頼みの生活です。

生活するのに、身の回りのモノは確実に増えました。それは豊かになったと言えるのかもしれません。
ただし、それは目に見えるものに限っての話です。

心について考えてみましょう。いま、あなたは疲れているのではありませんか。

惰性で観ている動画、SNS。つい、なんとなく手にもっている薄型の箱で延々と……
ああ、もうこんな時間だから寝ないといけない。
行きたくもない飲み会、知り合いとの集まり(友人とは言っていない)。

やりたくもない仕事をやり、上司からは責められ、同期と比較して落ち込む。
憂さ晴らしにお酒やスイーツを買い、また浪費してしまったと嘆く。

全然お金が貯まらない。給与は上がらない。
将来のことを考えると不安でなんだか胃の当たりがずしっと重くなる。

先行きが見えない。どうしたらいいかわからない。
SNSの画面で見る友達はキラキラしていつも充実していそうに見える。うらやましいな。
それに比べて自分は……
あーあ、何やってるんだろうな。

これは全部、遠くない過去の私の話ですが、あなたもけっこう身に覚え、あるのでは。

生きている意味がわからない。人生つまんない。

こう感じてしまう人や、悩みさ迷う人の多いいま、果たして心は昔より豊かになっているのか?
私はとても疑問に感じます。

昔のことは、昔に生きてみないとわかりませんが、インターネットが普及する現代においては他人との垣根が非常に低くなり、みんなが何をしているのか、簡単にわかるようになってしまいました。

少なくとも、昔はそれができなかった。情報が少ないとは、いらないことは知らないで済むということでもあります。

インターネットを否定するわけではありません。恩恵にあずかりまくっていますから。
でもそこは、自分が自分のままで生きることがとても難しい世界です。

デジタルの波に呑まれ、情報の海に溺れて、なかなか地に足が着く場所に帰ってこられない人もいる。

それを悲しく思います。
自分もかつてそうでしたが、あることをして心が楽になりました。

それは、デジタルデトックス

デジタルデトックスとは、毎日スマホやPCを一定期間、意識的に遠ざけることです。
特にスマホは、気が付けば手に取っているし、気が付けばいじっているクセモノ。

だけど、その時間が長いほど、脳も目も、心も疲れます。あと首も傷める。
行き過ぎれば、重めの体調不良もばんばん引き起こします。

デジタルデトックスにもいろいろやり方や段階があるようですが、それはまたの機会に。

私の場合は、スマホに触る時間を極力減らし、テレビを見るのをやめました。
そして、SNSもほぼ引退状態に。
大好きな作家さんなど、少数人はフォローしていますが、通知はオフにして、1週間~1か月に一度チェックする程度です。

友達のアカウントは一応フォローはしているものの、ほぼ幽霊状態であることを伝え、話したいことがたまったら会っておいしいごはんを一緒に食べます。
今後も付き合いたい人とは直接連絡をとるということです。

人間、インプットだけでなくアウトプットも大事といいますが……
それに関連して、「何を自分の生活に、心身に取り入れるか」それよりもさらに、「何を取り入れないか、排除するか」もとても大切。
私は、ネット上の人間関係を断ち、情報の入り口の大部分を遮断しました。

その結果、どうなったか?

生活の質は劇的に向上しました。
体調もよくなり、そのうえメンタルも穏やかに、ほどよくおおらかに、前向きになったのです。

最大の要因は「人とつながりっぱなしの場所から身を遠ざけたことで、他人と自分を(無意識にしている分も含め)比較してあれこれ考える時間が激減したこと」だと思います。

もう一つは、自分と向き合う時間が増えたこと。
自分は何をしているときに満たされるのか、楽しく感じるのか、穏やかになれるのか。
それらを再認識したことで、満足度の高い時間を過ごせるようになりました。


「自分が」どうしたいのか、どこへ行きたいのか、何を食べたいのか、きちんと感じて動くようになったからです。
「あの人が言ってたから」ではなく。

このデジタルデトックスは個人のデータですから、万人におすすめとは言いません。医者でもなんでもありませんし。
だけど、私は格段に生きやすくなりました。

それほど、以前は他人が生活に入り込んでいたわけです。しかも目の前にいない、実在するかどうかもわからない、ネット上の赤の他人に大きく影響されて、勝手にげっそりしていた。
なんだかちょっと、滑稽でしたね。


私は私。そう思えることの豊かさを、あなたも考えてみてはいかがかと思い、今回の記事にしました。
あなたの参考になればいいな。

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